渡嘉敷:まずは、御社を立ち上げられるまでの経緯を。 佐々木:私は電子オルガンを製造する会社で貿易関係の仕事をしていたのですが、その中で「自分の力だけで生きていきたい」と思うようになり独立を決意しました。そして20年ほど前、個人で事業を立ち上げ、徐々に成長させてきて『エスディーケイ』として法人化を果たしたのです。 渡嘉敷:具体的な業務を。 佐々木:大手企業から地域の中小企業まで、様々なお客様からの注文を受けて車の盗難防止用の装置などに使われる電子部品の組立を行っています。他にもオートバイの電子制御機器などの製造・管理も手がけていますし、現在は新たな取り組みも行っているのですよ。 渡嘉敷:なぜ新たな取り組みに着手されたのですか。 佐々木:製品に関しては、安全に関わる仕事ですから高い品質が求められます。また、お客様からお仕事をいただくためには低コストで提供することも重要。ですから新分野に参入することで、経営のさらなる安定を図ったのですよ。 渡嘉敷:それはどのようなものでしょう。 佐々木:ペットハウスの製造販売です。小型室内犬用の、エアコンを使わずにハウス内の温度調節ができるというものなのですよ。 保冷材をハウス上部の引き出しに設置できますので、飼い主さんもエアコンの電気代や犬の体調を心配せずに安心してお出かけできるのです。ハウス内には配線穴がついていますので、冬は電気毛布などで保温することも可能。最初はコンテナを使って自分で試作品を作り、検討を重ねた結果出来上がったもので、現在特許申請中なのですよ。 実際に使われたお客様からも、喜びの声をいただいています。 渡嘉敷:では、今後の展望を。 佐々木:誠意を尽くす姿勢を貫いてきたからこそ、ここまで来られたと思います。これからもお客様のためを尽くして、この会社を守っていきたいですね。 |